アジリティ競技


アジリティは
犬と人が調和をとりながら、コース上に置かれたハードル、トンネル、シーソーなどの障害物を
規定時間内に正確にクリアしていく競技で、いわば犬の障害物競走といったところです。
アジリティ競技は競技タイムもさることながら、障害を定められた順番に着実にクリアしていくことが最も重要になります。
ハードルのバーを落としたり、障害の前でためらったりすると、その都度5点の減点が加算されます。また、障害の順番を間違えたり、飛ばしてしまったりすると失格になります。

競技会では犬の体高、障害の種類などにより、部門別に開催されます。
-まず、犬の体高35cm未満がスモール(S)
35~43cm未満がミディアム(M)
43cm以上がラージ(L)
と《3クラス》に分かれます。

次に、アジリティー1度・2度・3度と
ジャンピング1度・2度・3度(タッチ障害やテーブルを含まない)
にコースが分かれます。

この他に、《ビギナー》《オープン》《アトラクション》などと呼ばれる公式競技ではないクラスを設けることもあり、
これらのほとんどは、ハードルとトンネルのような簡単な障害のみでコースを組まれています。

障害にもいろいろな種類がありますが、板版(A型フレーム)、シーソー、歩道橋といった障害は、
犬の足が必ず接触しなければならない部分(赤色部分)があり、
ここにタッチしないで黄色部分で通過してしまうとやはり5点減点になります。
つまり、スピーディーな動きだけでなく、確実性も求められているわけです。

タイムについては、あらかじめ《標準タイム》と《リミットタイム》が設定されており、
競技タイムが標準タイムを1秒経過するごとに1点の減点となり、リミットタイムをオーバーすると失格になります。
最終的に、障害の減点(サーキットの減点)とタイムの減点が合計され、減点の少ないものが上位となるわけです。


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